今回もまた、ちょっと概念的な話・・・(^^;;
豊かな、充実した仕事・家庭生活を送っている人々でさえ、しばしば、
「自分は何のために働いているのか」
あるいはもっと究極的な問い、すなわち、
「何のために生きているのか」
という疑問にとらわれ、途方にくれることがある。
人の限りない知識欲は、世界のあらゆる事象や物質についての謎を次々と解き明かし、今や、生物の原点とも言える「遺伝子」についても、全てが明らかにされる日が近い。
しかし、知識がどれだけ蓄積されたとしても、上記のような究極の疑問に対する答えを与えてくれるわけではない。
人が、知識の力・科学の力で、自然の限界を超え始めた時から、「働くこと、生きることの“意味”」は外部から絶対的に与えられるものではなく、個々人が、自ら探し出さなければならないものになってきた。
この、生きる意味を探し出す能力を
SQ(Spiritual Quatient) 精神的知能、あるいは「魂」の知能
と呼ぶ。
SQは、IQ(Intellectual Quatient)、いわゆる「理性の知能」、そして、EQ(Emotional Quatient)、「感情の知能」と並ぶ第三の知能である。
SQの概念を提唱している、ダナー・ゾーハ−、イアン・マーシャル氏によれば、SQとは、境目(転機)におけるコンパスだと言う。予期せぬもの、見慣れぬもの、所定のルールの外にあるもの、過去の経験を超えているもの、扱い方のわからないもの、そんなものに立ち向かう勇気と方向性を見出す知能である。
何が起こってもおかしくないとさえ思える、変化の激しい現代において、SQの考え方を理解し、開発していくことは最重要の課題ではないかと思うのだ。
(注)SQは、宗教や自己啓発ビジネス等とは直接にはなんら関係がありません。その点誤解なきよう。
|